2015年03月21日
春闘ベア回答
今日もまた喫茶店で新聞を詠みました。
毎日新聞に同志社大学の浜矩子教授の連載記事がありました。
浜さんの本は詠んだことがないし、余り好きな方ではなかった(食わず嫌い)のですが、春闘ベア(ベース・アップ)回答の報道について面白い解説をされていました。
つまり大舞台の芝居に譬え、昔の春闘と今の春闘は距離と時間の2点において遠さがある。とされています。
昔の春闘は、劇団(総員)と興行主との戦いで、主役のベアが上がれば、脇役、端役、務台道具の納入業者などの周囲へベアの影響が及んだように、春闘は総資本と総労働の戦いであり、大企業労働者のベアが中小企業のベアに影響し、消費行動にも影響があり、景気にも波及したというのです。
「春闘相場」という景気予測の用語があり、当時三菱総研に居られた浜さんは、他の研究所の研究員同様に、マスコミから「春闘相場」の予測を聞かれたそうです。
しかし今のベアは主役のみに効果があり、非正規労働者など他への波及はなく、従って景気への波及もないいとされます。
問題は今の春闘と昔の春闘のそのような差について興行主側に認識がないことだと結論付けています。
つまり昔の春闘同様ベアが最終的には景気にも波及効果があると思っている。
確かに労働者は分断されてしまっており、総労働という概念は存在しませんね。
思い出せば、私が学生時代までは、春には国鉄(いまのJR)をはじめ、近鉄以外の私鉄もストをしており、交通網が混乱するのが3月下旬から4月にかけてだったと思います。
「聡労働と総資本」という言葉も懐かしいですね。
ほとんどの方はご存じないでしょうが、三井三池闘争を思い出させます。
毎日新聞に同志社大学の浜矩子教授の連載記事がありました。
浜さんの本は詠んだことがないし、余り好きな方ではなかった(食わず嫌い)のですが、春闘ベア(ベース・アップ)回答の報道について面白い解説をされていました。
つまり大舞台の芝居に譬え、昔の春闘と今の春闘は距離と時間の2点において遠さがある。とされています。
昔の春闘は、劇団(総員)と興行主との戦いで、主役のベアが上がれば、脇役、端役、務台道具の納入業者などの周囲へベアの影響が及んだように、春闘は総資本と総労働の戦いであり、大企業労働者のベアが中小企業のベアに影響し、消費行動にも影響があり、景気にも波及したというのです。
「春闘相場」という景気予測の用語があり、当時三菱総研に居られた浜さんは、他の研究所の研究員同様に、マスコミから「春闘相場」の予測を聞かれたそうです。
しかし今のベアは主役のみに効果があり、非正規労働者など他への波及はなく、従って景気への波及もないいとされます。
問題は今の春闘と昔の春闘のそのような差について興行主側に認識がないことだと結論付けています。
つまり昔の春闘同様ベアが最終的には景気にも波及効果があると思っている。
確かに労働者は分断されてしまっており、総労働という概念は存在しませんね。
思い出せば、私が学生時代までは、春には国鉄(いまのJR)をはじめ、近鉄以外の私鉄もストをしており、交通網が混乱するのが3月下旬から4月にかけてだったと思います。
「聡労働と総資本」という言葉も懐かしいですね。
ほとんどの方はご存じないでしょうが、三井三池闘争を思い出させます。
Posted by 弁護士 島村 和行
at 17:55
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